開催予定 展覧会

横井照子
「山を観る、風を聴く。」

《風景(ベルン郊外)》
1969年 竹ペン・墨・鉛筆、紙

山はただ「見る」ものではなく、心で「観る」もの。
風はただ「聞こえる」ものではなく、耳を澄まして「聴く」もの――。

横井照子は、幼いころに父とともに自然を体感したことをきっかけに、自然の声に耳を傾け続けました。
山の雄大な静けさや、風が運ぶ一瞬のきらめき――彼女の作品には、目に見える景色だけでなく、その場に流れる時間や気配までもが息づいています。

本展では、山の姿を描いた作品をはじめ、風や大地の鼓動を感じさせる作品を紹介します。
横井照子が自然と向き合い続けた眼差しを通して、新たな感覚や気づきを得ていただければ幸いです。