開催予定
展覧会
横井照子
「筆がつむぐ詩(うた)」

1988年 リトグラフ、紙
横井照子の絵画には、色彩と形、力強い筆致と繊細なタッチ、静と動、調和と対立といった要素が響き合い、画面の中に豊かなハーモニーを生み出しています。一筆一筆が呼応し、重なり合うことで、単なる視覚表現を超えた奥行きとリズムが生まれます。
さらに、横井は絵を描くように言葉を操り、文字の断片を作品に取り入れる独自のスタイルを確立しました。色彩や線とともにつむがれた言葉は、絵画に新たな響きをもたらし、物語を感じさせます。その背後には、彼女が見つめた風景や心の揺らぎ、そして哲学的な問いが込められており、観る者に自由な解釈を促します。
横井照子の筆がつむぐ詩(うた)に耳を傾け、響き合う世界をぜひご体感ください。